昨今のタイブーム(それほどでもないか…)で、タイのマッサージ店も都内だけではなく郊外にもだいぶ増えてきました。そこで気になるのはタイ古式マッサージに関する知識と技術です。
タイ古式マッサージは、タイ語で「ヌアボーラン」と言います。これは、マッサージするという意味の「ヌアット」と古式、伝統的という意味の「ボーラン」が合わせられ、「ヌアット・ボーラン」となり、耳に聞こえる音としては「ヌアボーラン」となっているわけです。その効果 は、ヒーリングのみならず、最近の医療機器によって科学的にも認められ、全世界に広まりつつあります。
タイ古式マッサージ「ヌアボーラン」は、人体に流れる「セン」というエネルギーラインを刺激することで全身をゆっくりとほぐし体調を整え、驚くべき効果を発揮ています。主に下半身を中心に施術することで揉み返しの少ないのが特徴です。全身が温まったところで、足・腰・腕・背中などのストレッチで更にほぐしていきます。
別名「二人でするヨガ」とも言われ、母国タイでは公的機関・衛生省(日本では厚生省に当たる)の管轄に当たり、医療行為の一環として大学の付属病院でもヌアボーランによる病気の治療が行われている程なのです。
古代インドのアーユルヴェーダ、中国の指圧・経路、チベットの伝承医学に影響を受け、その歴史は2500年にもなります。