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マッサージの4つの心

近年の西洋医学の発展とともに、このマッサージは次第に影をひそめました。タイ国内においてさえ、人々から見向きもされず、影に葬り去られる時代が続いてきたのです。タイマッサージは、仏教と共に何世紀にも渡って発展を遂げてきました。仏教の教えの中で、「マッサージは4つの心で行え。」とあります。
その4つとは、

  • 親切心(loving kindness)
  • 哀れみ(compassion)
  • 他人の身になって喜ぶ(vicarious joy)
  • 心の平静(equanimity)

です。タイでは、こういった奉仕の精神が仏教を通 して教えられ、こういった背景の中でタイ医学は営利主義から守られてきたのです。こういった理由から、タイマッサージは仏教の寺院の行事として、社会奉仕の一環として行われてきたものなのです。しかし、西洋医学の促進と同時に、健康面 に関する寺院の役割は、次第に不明瞭になり、タイマッサージは暗黒の時代をさまよい続けました。
 しかし、今日世界的に東洋医学が見直され、タイ国内においても、「タイマッサージリバイバルプロジェクト」がおこり、マッサージは健康に非常に効果的な方法として、西洋医学との両立が考えられるようになってきました。21世紀を迎え、新たな医学への取り組みが始まったばかりなのです。


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